【現役鍼灸師が語る】東洋医学的な鍼灸治療が広まらない3つの理由とは?

『東洋医学ってなんか怪しく感じる』
『病院以外に通院するのは不安』
『実際効果はあるの?』

私は、様々な治療を行う中で東洋医学の素晴らしさに感銘を受けました。

ただ最初は、とても抵抗があり素直に効果があるのか信じる事はできませんでした。

実際に目の前で苦しい症状から解放される方々を見て、もっと広がるべき治療法だなと感じております。

と言うことで、月200人以上治療を行う現役鍼灸師が私が

東洋医学が広まりにくい理由を、3つお伝えしていきます。

この内容を参考にしていただければ、東洋医学の世界観がわかります。

ですので、最後まで読んでみてくださいね。

本題に入る前に、『東洋医学的な鍼灸治療』の定義づけをしていきましょう。

この定義をしないと「最近、鍼灸治療治療受けてる人多いじゃん」と言われそうですので。笑

本記事で言う東洋医学的な鍼灸治療とは

1440年近く続く歴史ある伝統的鍼灸治療に限定

要は、

・整体やマッサージを組み合わせて行うもの
・西洋医学的鍼灸(マッサージの延長線のようなもの)
・最近流行り始めている、「美容鍼」は除く

これら以外の鍼灸のことを指します。

この条件で、広まりにくい要素をお伝えしていきます。

東洋医学的な鍼灸治療が広まらない3つの理由とは?

東洋医学が広まらない理由は以下の通りです。

  1. 効果に個人差がある
  2. 数値などが見えない
  3. 鍼灸師の技術によって差が出る

3つの理由を具体的に掘り下げていきましょう。

#01:効果に個人差がある

まず、効果が患者さんそれぞれによって個人差があります。

例えば、西洋医学で代表的な薬を使用した治療では、必ず全員に同じ効果が出るケースが多いです。

比較的に飲んですぐに効果が出ます。

東洋医学というのは、『病気』だけを見るのではなく『病人』を見て治療していきます。

そのため

例えば、「頭痛」の治療をしようと思った時にもその人全体を見るので

同じ「頭痛」の治療でも狙うポイントが全然違う可能性もあります。

また、東洋医学というのは自然療法に近いです。

その患者さんの回復力を高めていくという方向性なので、元々回復力の高い方

改善が早いケースが多いです。

#02:数値などが目に見えない

東洋医学は、西洋医学と違い目に見えない原因を突き止めて治療を行います。

そのため、「血圧」「肝数値」「腎数値」のような数値でその人の病気の原因が見えるわけではありません。

病院でも全ての病気や症状の原因が突き止められるわけではありません。

「肩こり」「腰痛」で病院に行った方の中にも『原因不明』『姿勢が悪い』などと言われ、湿布を処方された方もいるのではないでしょうか。

「肩こり」1つも原因って実はわかっていないんです。

人間の体はまだ20%も解明されていないので、わからないことだらけです。

未だ解明されていない人体の謎10選 - 雑学ミステリー

#03:鍼灸師の技術によって差が出る

これはぶっちゃけ話です。

どうしても、人が行うものですので技術の差は出てしまいます。

また個人だけでなく、治療院ごとの差も大きな問題点です。

全てではないですが、大きな組織になればなるほど教育というのは行き届きにくくなります。

それが治療技術となると、より一層の個人差が出てしまうと現場で見ていて感じます。

規模が大きくなればなるほど、いい意味でも悪い意味でもマニュアル化してきます。

そうなると、患者一人一人に合わせるというよりも

「会社のマニュアル通りの治療」

になる可能性が高くなります。

人間の体は、一人一人違う部分があります。

「肩こり改善」

「腰痛改善」

「頭痛専門」

病人ではなく「病気」を見ているところは、マニュアルが徹底しているのでしょう。

どちらがいいかは、人それぞれですが一つの判断材料になります。

結局、人と人とのご縁かもしれませんね。

まとめ

今回は、東洋医学的な鍼灸治療が広まらない3つの理由をお話ししました。

  1. 効果に個人差がある
  2. 数値などが見えない
  3. 鍼灸師の技術によって差が出る

これらは、解決したくても簡単にできることではありません。

東洋医学が広まることが、皆さんの健康の手助けになることを祈っていおります。

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